合格増へ予備校講師に学ぶ


夏休みが終わり、来春の入試に向けた受験勉強が本格化する中、宮城県教委は30、31日、県立高校教諭の進学指導力を強化するための特別講座を開いた。予備校の人気講師に合格者増のノウハウを学ぼうと、今年初めて企画され、県内の「進学拠点校」などの教諭77人が受講した。

 「国公立大2次試験の英語では、段落と段落のつながりをつかむことがポイントです」。仙台市青葉区の大手予備校「河合塾仙台校」の教室で、多くの受験生を難関大学に送り出してきた河合塾の竹内利光講師(41)の講義に、教諭たちは熱心に耳を傾けていた。

 県教委は2010年、大学進学を望む生徒への指導を強化するため、進学拠点校を設けた。全県1学区制の導入前、各学区で進学実績が高かった岩ヶ崎、築館、古川、古川黎明、気仙沼、石巻、石巻好文館、佐沼、白石、角田の10校を指定した。

 県内では、12年度入試で仙台二高の148人が現役合格するなど「ナンバースクール」を中心に、仙台市内の高校が国公立大などへの高い合格実績を挙げている。だが、仙台圏以外では、進学拠点校でも国公立大合格者数が1ケタと伸び悩む高校もあり、今回の講座が企画された。

 両日の講座は、中堅国公立大から東北大など難関校の受験を希望する生徒が多い高校向けに行われた。センター試験対策と二次試験対策の2部構成で、終了後には教諭から講師に「単語帳はどう活用すればよいのか」と、日頃の悩みを相談する一幕もあった。

 参加した角田高の相原寿典教諭(47)は「普段、教諭同士で勉強会を開くこともあるが、生徒が理解しづらい点など、自分たちでは気付いていなかったこともあった」と話していた。
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